technology sustainability
「ネオクロマトプロセス」による
循環型テキスタイル産業の推進
捺染ポリエステル生地から昇華転写インクを脱色し生地を再利用する技術「ネオクロマトプロセス」を、2023年6月に開催されるITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初の技術出展しました。循環型テキスタイル技術でテキスタイル産業の持続可能性を提案いたします。
捺染ポリエステルの再利用でエネルギー削減に貢献
「ネオクロマトプロセス」は、色や柄の変更による捺染ポリエステルの再利用により、焼却処分を不要にするのみでなく、リサイクルのための必要なエネルギーの削減にも貢献します。
またインクや脱色用の溶剤を吸収した吸い取り紙(吸収材)は燃えるゴミとして処理でき、水の利用や排水による水質汚染を最小限に抑えることができます。
ネオクロマトプロセスはテキスタイル産業の持続性を実現する技術です。ネオクロマトプロセスを活用した実用条件とソリューションの製品化に取り組んでゆき、今後リテールブランド様(店舗サイン生地の再利用目的)及びアパレルブランド様(衣類生地の再利用目的)とのコミュニケーションからこの技術の可能性を検証していく次第です。
脱色用溶剤を浸したポリエステル生地
熱プレス後吸収材にインクを転移し脱色した生地
ネオクロマトプロセスの特長
- 昇華染料(昇華転写)によって染色したポリエステル生地であれば脱色が可能
- ほとんど水を使わないプロセスによる脱色が可能で工業廃水が限りなくゼロに近い
- 脱色後の生地に直ぐにプリントや染色ができ、色柄の変更が何度でも可能