technology sustainability
「環境にやさしい」「誰でも簡単に」「場所を選ばず導入可能」
を実現する捺染顔料転写システム
天然繊維の染色を最小限の水の使用量と簡単なプリント工程で実現する「捺染顔料転写プリントシステム」を、2023年6月に開催されるITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初の技術出展しました。「捺染顔料転写プリントシステム」は環境にやさしく、誰でも簡単に導入できるサステナブルなテキスタイルプリントシステムです。
■水の使用量:約20%
(対 アナログ捺染染料印刷)
■CO2排出量:約10%
(対 アナログ捺染染料印刷:1㎡比較)
捺染に関わる水の使用量を大幅に削減
捺染顔料転写プリントシステムはアナログ捺染染料印刷と比較して、印刷に関わる水の量が80%削減できます。
設備規模が小さい捺染システムでCO2排出を削減
大規模な染色設備はその稼働によるCO2排出に加え、主だった生産国で使用されることにより、テキスタイル製品の海外輸送によってもCO2が発生します。
捺染顔料転写プリントシステムは転写プリント方式を使用することで直接プリント方式と比較して小規模な設備となり、テキスタイル生産の主要国以外の消費地での生産ができるため、稼働によるCO2排出と海外輸送によるCO2排出の削減に貢献します。
捺染方式によるCO2排出量の差 – 1㎡比較
(数値はアナログ捺染染料システム比) *当社調べ
顔料捺染は染料捺染と比較しテキスタイルの前後処理が不要でありCO2排出は大幅に削減
捺染顔料転写は捺染顔料印刷より小規模設備であり、世界各地で導入可能のためテキスタイルの輸 送によるCO2排出の削減にも貢献
小規模なプリント設備投資で様々な生地にプリント可能
捺染顔料転写プリントシステムは当社の既存のミドルレンジプリンタを使用してシステム製品化を予定しております。そのため、比較的小規模な設備投資でテキスタイルプリントを導入できます。
また、通常テキスタイルのプリントは生地の種類に対し使用可能なインクが限定されますが、捺染顔料転写プリントでは専用の転写紙に特殊な表面処理が施されているため、1種類のインクで様々な生地にプリント可能です。
捺染顔料転写プリントシステムの主な特長
- 捺染の前後処理が不要で、印刷に関わる水の使用量とCO2排出量が少なく環境負荷を減少
- 大規模な設備や特別な技術が不要。小規模な設備により世界各地でテキスタイルの小ロット生産ができるため海外輸送によるCO2排出の削減に貢献。また技術が無くても簡単に導入可能な転写プリントシステム
- 捺染顔料インクはbluesign®APPROVED取得予定。作業者と消費者の安全性と環境に配慮された製品 インク種を変更せずに様々な生地にプリント可能
- 捺染顔料転写紙の転写効率が高くインク消費量を大幅に削減