product sustainability
アナログ捺染のデジタル化を推進する生産性
当社最速の昇華転写用プリンタ「Tiger600-1800TS」
テキスタイル向けRoll to Roll方式昇華転写用インクジェットプリンタ「Tiger600-1800TS」を、2023年6月に開催されるITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初披露し、2023年秋から販売を開始します。生産性当社最速の昇華転写プリンタによる捺染市場のデジタル化を推進します。
Tiger600-1800TSの特長
■ 薄紙転写紙の安定搬送によりランニングコスト低減をサポート
■ bluesign®️ APPROVED予定(2023年8月)
■ ノズル抜け発生時もサービスマンの修理を待たずに継続プリント
■ 省スペースのため複数台導入による生産性向上に貢献
アナログ捺染の課題をデジタル捺染で解決
現在、世界の捺染製品の大部分は一部の生産国に集約され、アナログ印刷で生産されています。アナログ捺染は工程が煩雑で生産プロセスが長期に渡る上に、消費国への出荷リードタイムが長くなります。そのため消費国のアパレルブランドや小売業は欠品による販売機会損失を防ぐために在庫保持する必要があり、売れ残りのリスクと廃棄処分により発生するコストや環境負荷への影響があります。またアナログ捺染はインクの調合や印刷版の洗浄のため化学物質に触れる頻度が高く、作業者の安全性の課題があります。
一方、近年テキスタイル業界及びアパレル業界ではデザインや色使いの多様化により、色数に合わせた印刷版やインクの調合を必要としないデジタル捺染技術が求められています。デジタル捺染は工程が少なく設備規模も比較的小型のため、需要変動に合わせ必要なものを必要な分だけ消費地に近い場所で生産でき、リードタイム短縮により在庫リスクが削減できます。また印刷版の洗浄廃水が無くなることでも環境負荷の削減に貢献します。
「Tiger600-1800TS」は、新たに採用した高速駆動のプリントヘッドと当社独自の画質技術により、最大印刷速度550㎡/h(従来機比143%)に向上しました。印刷速度向上により、捺染市場のデジタル化をさらに推進します。従来機では転写紙を装置の後方に装着し、印字後に装置の前方にて巻き取りする構造でしたが、本機は装置後方にて巻き取りも行う構造としたことで、装置奥行サイズが約半分になりました。装置の設置スペースが小さくなることにより、お客様が複数台導入を検討しやすくなり、さらなる需要変動への対応と生産量向上に貢献します。
さらに、「Tiger600-1800TS」に搭載される昇華転写インクMLSb510はbluesign® APPROVEDを2023年6月に予定しています。これにより、当製品が世界最高レベルの消費者や労働者の安全、環境への配慮された製品であることを証明し、テキスタイル産業の持続に貢献します。